国際海事機関(IMO)は5月24〜28日の第8回温室効果ガス作業部会において、既存の大型外航船からのCO2排出削減のための新国際規制案「既存船燃費規制(EEXI)・燃費実績(CII)格付け」に関する詳細基準の草案を最終化した。
IMOは国際海運の脱炭素化の第1段階として、2030年までにCO2排出量を40%以上削減(2008年比)するための規制作りに取り組んでいる。
EEXI規制は船舶の燃費性能を事前に検査・認証するもので、気象・海象等に影響されない省エネ性能そのものを公正・正当に評価する。
また、CII格付けでは1年間の燃費実績を事後的にチェックして、成果によって格付ける。
今回、同部会はそうした評価に必要な燃費性能の計算方法・検査方法・格付けに関する詳細基準の草案を最終化し、世界共通のガイドライン案として取りまとめた。
規制案は本21年6月のIMO第76回海洋環境保護委員会において採択の上、早ければ2023年初めから規制が開始されることになる。