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中国・塩田港の本船遅延は15日以上、南沙・蛇口にも混雑が波及
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中国・塩田港の本船遅延は15日以上、南沙・蛇口にも混雑が波及

 中国・塩田港では、新型コロナウイルスの感染者が拡大、それに伴い当局が検疫を強化したことで港湾機能が低下している。

 塩田コンテナターミナル(YICT)では西側で稼働を停止。本船が多く接岸する東側でも、消毒・検疫の強化が続いており、ターミナルの生産性が通常時の約30%と著しく低下している。同ターミナルでは当初数日程度と見込まれていた港湾混雑および本船遅延は現在、15日以上続く見通しだとしている。

 これを受けてCosco Shippingはスケジュール回復のため、同社の日本〜華南・越航路JCVにおいて、東京発5/27〜7/1の計6便で塩田寄港を一時中止すると発表した。

 また、Maerskも、2Mの東西基幹サービスを中心として34便のサービスが寄港地の変更や他船への振り替えなどを実施するほか、OOCL、ONEなど複数船社も、運航する本船の寄港地変更や、他サービスへの切り替えなどの対応を継続している。

 塩田港における混雑の影響は、周辺の蛇口港と南沙港にも波及しており、両港でも輸出コンテナの搬入制限が開始されている。

 Coscoによれば蛇口港が、6月6日から13日まで本船到着予定日(ETA)3日以内の貨物だけを受け付ける搬入を実施。また、南沙港でも、6月7日からETA7日以内の貨物だけを受け付ける搬入制限が開始されており、塩田港を中心に深セン地区全域での混雑状況が一段と悪化している。

Last Updated : 2021/06/11