Ocean Network Express Japan(ONEジャパン)によれば、6月11日の時点のLos Angeles(LA)/Long Beach(LB)港の沖合での待機船は約13隻となっていて、過去5週間の待機船数は週平均15〜20隻と若干の改善が見られた。
その一方、同じカリフォルニア州のOakland港では約25隻が着岸前に待機中となっていて、北米西岸全体の混雑状況に大きな改善は見られない。
北米西岸のターミナル状況については、港湾作業員不足に若干の改善が見られるものの、LA/LBをはじめ、TacomaやVancouverなどには、依然大量の内陸向け貨物が滞留している。
鉄道の貨車不足も深刻で、ターミナルから内陸向け鉄道への接続にLA/LBで15〜40日、Tacomaで10〜15日程度を要する状況になっているという。
また、大量の貨物が北米西岸から内陸向けに輸送されることで、内陸の鉄道ランプ、特に中西部Chicagoで深刻な混雑が発生している。
シャーシ不足により、鉄道ランプに貨物が到着しても引き取りに通常より時間を要するケースが見られ、同社では、貨物引き取り後、早急なコンテナおよびシャーシの返却を呼びかけている。