日本海事センター・企画研究部がこのほど発表した財務省貿易統計に基づく「日本〜中国間の2021年4月コンテナ荷動き」によると、日本発の往航が前年比4.8%増の85.3万トンで2ヵ月連続でプラスとなった。貿易額は25.1%増の8300億円となっている。
品目別では上位5品目のうち、中国側の規制強化によって「木材パルプ、古紙、板紙など」が52.3%減と半減したものの、機械類が28.5%増、鉄鋼が77.4%増などによって古紙の減少分をカバーし、全体の荷動きはプラスを維持した。
一方、中国発の復航は2.8%減の190.9万トン、貿易額は2.4%減の1兆1926億円であった。上位品目ではトップの機械類が8.7%増となったものの、「野菜、穀物、果実、採油用種子、茶など」が14.2%減、「繊維類及びその製品」が11.4%減、「調製食料品、飲料、アルコール、食酢など」が10.8%減で2桁減となり、全体の荷動き減少に影響した。
