日本海事センター・企画研究部はこのほど、「アジア(日本含む)〜米国間のコンテナ荷動き」の2021年5月往航、21年3月復航の速報値を発表した。
5月の往航は前年同月比50.6%増の186.1万TEUで、5月単月として過去最高を記録。往航は昨年7月から前年比プラスの好調な荷動きが続いている。
アジア側の積み地は、新型コロナの影響で荷動きが落ち込んだ昨年の反動増もあり、トップの中国が前年同月比32.6%増の103.3万TEUで3ヵ月連続で100万TEU超となったほか、ベトナムが同104.2%増(23.8万TEU)と2倍以上も伸びた。また、インドも281.7%増(9.9万TEU)と大幅に伸び、韓国(9.2万TEU)を上回った。
さらに、アジアの中で低迷が続いていた日本も5.7万TEUの63.7%増で、昨20年11月以来、6ヵ月ぶりに前年同月を上回っている。
アジア積みの品目別では、上位10品目がすべて前年同月比2桁増となった。とりわけトップの家具・寝具が126.5%増、6位の自動車部品が144.9%増と2倍以上も伸びている。
一方、21年3月復航は9.3%増の60.5万TEU。アジアの揚げ地は中国(12.8%増)やインド(24.2%増)が2桁増となったほか、日本(3.1%増)、韓国(1.8%増)、台湾(5.6%増)などが前年同月比プラスとなった。復航の1〜3月の累計は0.4%増と前年並みの荷動きとなっている。
