西日本鉄道は6月17日、国際物流事業本部(にしてつ)の新たな物流拠点として、福岡市博多区に「福岡ロジスティクスセンター」を2022年9月に開設すると発表した。
九州における半導体・自動車・食品などの旺盛なロジスティクス需要に対応するため、九州とアジアを結ぶ物流の中枢拠点として福岡ロジスティクスセンターを新設するもの。
西日本鉄道は新施設について、「福岡空港/博多港/福岡都市高速環状線に近く、航空・海上輸送サービスの提供に適した立地にある。開設にあたって現在、福岡地区に複数ある倉庫を集約して業務効率化を図るとともに、現在の約4倍の総面積と立地優位性を生かしてサービスの充実・品質の向上を図ることで、九州発着の輸出入貨物の取り扱いを拡大していく」としている。
新施設では、温度調整管理機能をもつ冷蔵倉庫を備えており、生鮮食品や生花などの保管が可能。西鉄運輸と協働して保冷保管・保冷輸送をつなげたコールドチェーンを構築することで、日本の農産物の輸出拡大にも寄与するとしている。
また、非常用電源を設置していることでBCPにも対応するほか、西鉄運輸による輸出入貨物の集配送における共同運送や、再利用可能な器材の導入など、ESGの視点に立った取り組みも推進していく計画。
画像は福岡ロジスティクスセンターの完成予想図。
■福岡ロジスティクスセンター
住所:〒812-0892 福岡市博多区東那珂2-17-1
敷地面積:5575m2
延床面積:1万1558m2(倉庫9793m2/事務所1331m2)
構造:RCSS造(一部鉄骨造)、地上4階建て、各階天井高:5.5m、床荷重:1.5t/m2
倉庫仕様:4階...空調倉庫/3階...冷蔵倉庫、空調倉庫/2階...空調倉庫/1階...常温倉庫(保税倉庫)
