FedEx Expressは7月7日、自動配送機器“Roxo”(写真)がアジア太平洋地域として初めて日本で紹介されたと発表した。
同社によると、「日本は規制の枠組み、世界水準のインフラ、ロボットのテストや導入のための環境などの点で、今後Roxoの試験の機会を探る上で理想的な市場だ」としている。
Roxoはセグウェイを手掛けた米DEKA Research & Development Corp.とFedExが共同で2019年に開発、以来、米国の主要小売店で試験を行ってきた。Roxoは歩道や路肩を走行し、個人宅やオフィスに安全に荷物を届けるために設計された特殊な自動配送機器。
バッテリー駆動でゼロエミッションのRoxoは、歩行者の安全を確保する技術や複数のカメラとセンサー技術LiDARを搭載し、周囲の状況を認識する。これらの特徴と機械学習アルゴリズムとを組み合わせることで、障害物の検知・回避/安全な進路の確保/安全規則の順守を可能にする。
Roxoは独自の技術によって舗装されていない路面や曲り角の走行のほか、段差も乗り越えることができ、ドア・ツー・ドアの配送を行う。
米国での試験では、自動運転ソフトウエアを訓練するためのデータを生成し、安全規制やガイドラインに則った安全なパフォーマンスの検証を行っている。FedExは、「日本でもこの技術を最大限に活用して、さまざまな地域や場面に応じた適用を見いだす大きな機会」としている。
