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共栄海運:ベトナムから北海道への石油掘削リグ輸送で重量物船の代理店
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共栄海運:ベトナムから北海道への石油掘削リグ輸送で重量物船の代理店

 ベトナムのVung Tau沖で稼働していたジャッキアップ型の石油掘削リグHakuryu-11が、北海道遠別町の西方沖での掘削工事のために、このほどベトナムから北海道まで、遠路はるばる海上輸送された(上写真)。

 中国の港湾荷役機械大手ZPMC傘下のRed Box Energy Services(RBES)が、半潜水式重量物船Red Zed IIにリグを搭載してベトナム南部から北海道日本海側北部まで15日間かけて輸送したという。

 共栄海運(東京都港区、劉憶銘社長)がRBESの日本総代理店として、この石油開発に必須の大型プラント輸送を担当した。

 Red Zed IIは全長217m、全幅43mで、輸送する大型構造物の搭載/荷降ろしを、船体を水没/浮上して行う半潜水式の重量物船だ。意外にも、日本でも海上リグによる油田開発プロジェクトが進行しているわけで7月上旬、リグは遠別町沖に設置され稼働を開始している。

 ほかにも、共栄海運は洋上風車設置船(下写真)を保有するシンガポール船主と提携して、そうした特殊船にも関わっている。同船は洋上風力発電機を設置する作業で、船体を海面から浮き上がらせる。

 共栄海運は石油という化石燃料の開発で石油掘削リグの輸送に関わり、一方、対極ともいえる再生可能エネルギーとして、市場拡大が期待される風力発電の設置船にも関与している。

Last Updated : 2021/07/21