商船三井(MOL)は7月16日、カナダMethanex社との間で、同社100%子会社のWaterfront Shipping(以下、WFS)の株式取得による、両社間の戦略的パートナーシップ構築に基本合意したと発表した。
WFSは世界最大のメタノール船隊を擁するグローバルな海運企業。合意に基づいてMOLが1億4500万米ドル(約160億円)で、WFSの発行済み株式の40%を取得することを前提に協議を行っている。
Methanexは残る60%の株式保有を継続し、今後もWFSの事業運営に変更はなく、Paul Hexter氏が引き続き社長を務める。株式譲渡は競争法当局による承認が条件で、 2021年末までに行われる予定としている。
メタノール生産首位のMethanex、メタノール輸送首位のWFS、約800隻を保有する世界最大級の海運会社であるMOL、これら3社が一体となって、再生可能メタノー ルの活用も含め、舶用燃料としてのメタノールの商用化を推進していく。