セイノーロジックスは7月末から、Los Angeles(LA)CFSでデバンニング後の輸入通関済み貨物を、専用チャータートレーラでChicagoのCFSまで直送するサービス“LE66”を開始する。
日本の東京/神戸/名古屋から本船出港後、LAに寄港し、そこからChicago CFSまで輸送するもの。LA〜Chicago間を最短4日で結び、日本からChicagoまで最短20日のトランジット・タイムを提供する。
現在のLAで荷揚げ後、鉄道を利用するChicagoダイレクト・サービスは、LAにおける深刻な港湾混雑の影響で、鉄道への接続待ち時間が長いことに加え、Chicago到着後も長期滞留コンテナがあるため同CY内からの引き取りにも時間を要している。ひどい場合には2ヵ月以上かかる場合もあるという。
セイノーロジックスは、この状況を打破し、荷主のニーズに応えるべくLE66サービスを開始するもの。サービス名は同社が掲げている北中南米に注力する戦略“Look East”に、“Express”と“Route66”を掛け合わせたもの。
セイノーロジックスでは「現状のChicagoダイレクト・サービスでは、サプライチェーン混乱により本船到着予定日(ETA)が読めず、コンサイニーにおいては、急ぎの貨物にも関わらずまったく予定が立てられない状況が長く続いている。このLE66サービスにより、早く正確なChicago到着が見込める」としている。
また、経験豊富なLAおよびChicago日本人駐在員が全面的にサポートし、運賃高騰を続ける航空貨物輸送にも対抗していく。
LE66の開始便は名古屋発からで、同港7/30出港のOne Hannover 085E次航。日本側のCFS・搬入先は東京:ケイヒン、神戸:日東物流、名古屋:フジトランスコーポレーションとなる。