日本海事センター・企画研究部がこのほど発表した財務省貿易統計に基づく「日本〜中国間の2021年5月コンテナ荷動き」によると、日本発の往航が前年同月比4.3%減の74.1万トンで2ヵ月ぶりにマイナスとなった。貿易額は14.9%増の7319億円で、金額ベースでは6ヵ月連続プラスとなっている。
品目別では上位5品目のうち、中国の規制強化によって「木材パルプ、古紙、板紙など」が47.7%減であったほか、5位の「銅及びその製品」も12.3%減となった。そのほか、機械類が7.4%増、鉄鋼が32.3%増、自動車部品が7.4%増とプラスであった。
日→中荷動きでは、重量はあるが輸出額の小さい古紙の減少によって数量ベースでは荷動きが減少したものの、輸出額の大きい機械類や自動車部品が好調なことから金額ベースでプラスが続いている。
一方、中国発の復航は1.9%増の174.1万トン、貿易額は2.8%減の1兆951億円であった。上位品目ではトップの機械類が9.4%増となったほか、家具・寝具が15.2%増となった。
