日本海事センター・企画研究部はこのほど、「アジア(日本含む)〜米国間のコンテナ荷動き」の2021年6月往航、4月復航の速報値を発表した。
6月の往航は前年同月比26.8%増の169.6万TEUで、12ヵ月連続プラスとなった。また、1〜6月の累計は1059.7万TEUとなり、上半期として初めて1000万TEU超を記録した。
アジア側の積み地は、前月に続いて昨年の新型コロナによる荷動き減少からの反動増によって軒並み2桁プラスとなった。トップの中国が前年同月比11.6%増の96.6万TEUとなり以下、ベトナム20.8万TEU(同68.7%増)、韓国9.6万TEU(45.7%増)、インド8.6万TEU(127.1%増)、台湾7.4万TEU(34.0%増)、タイ6.7万TEU(31.1%増)と上位国が好調。日本も51.9%増の4.8万TEUとなっている。
アジア積みの品目別では、トップの家具・寝具が68.3%増の34.8万TEU、2位の機械類が38.5%増の17.2万TEUとなったほか、自動車部品が122.4%増の10.8万TEUと、前月に続き2倍以上も伸びている。
一方、21年4月復航は4.1%増の56.4万TEU。アジアの揚げ地は中国(13.9%減)、日本(5.1%減)、韓国(14.6%減)、台湾(2.3%減)と極東アジアが軒並みマイナスとなったが、インド(124.2%増)やベトナム(24.9%増)など、東南・西アジア地域が大幅に増加したことで全体の荷動きはプラスとなっている。
