NYK、MOL、KLの邦船3社はこのほど、2022年3月期第1四半期(21年4〜6月)の連結決算を発表した。
経常利益を見ると、NYKは前年同期比9.3倍の1536億円、MOLは同14.1倍の1042億円、KLは前年同期の10億円の赤字から884億円に黒字転換している。
3社コンテナ船事業の統合会社ONEの業績が改善したことが、それぞれプラス要因となっている。
NYKの1四半期はコンテナ船の好業績に加え、航空貨物事業と物流事業も増益で、不定期専用船事業も全体では前年同期比で増収となった。
MOLは、タンカーなどのエネルギー輸送事業や海洋事業が厳しい市況環境にさらされたが、その他の事業は損益改善を達成している。
KLはドライバルクおよび自動車船事業を含む製品物流において、新型コロナの影響からの回復を受け損益が改善したほか、米国の物流事業会社Century Distribution Systemsの保有株式売却により、特別利益を計上した。
別表は、3社の2021年4〜6月期実績(上段)と2022年3月期予想(下段)。単位は億円、カッコ内は前年同期比増減率、ーは比較できず。
