国土交通省は8月6日、シベリア鉄道(TSR)による貨物輸送の促進に向けた実証事業の参加者を募集すると発表した。同日から9月3日まで募集を受け付けている。
近年、新型コロナ下での航空/海上輸送スペース不足や、物流業界で高まる環境配慮の機運を受けて、鉄道輸送への注目が高まっている。 こうした状況下、日本〜欧州間の物流におけるTSR活用を模索する目的で、検証を行うもの。
国交省は2018年度から日本〜Moscow間でTSR活用の実証事業を開始、以降、欧州に向けた延伸やブロックトレーン(1編成借り上げ列車)を利用するなど、トライアル内容を拡充してきた経緯がある。
今回のトライアル事業は、日本〜ロシア西部間/日本〜欧州間でリーファーコンテナによる貨物輸送を行うもので、40'リーファーコンテナ1本あたり25万円を下限として国費で支援する。同事業でリーファーコンテナを利用するのは、これが初となる。