Hapag-Lloydが、北米向け貨物輸送の最新状況を8月10日に発表した。
それによると8月6日時点で、Los Angeles(LA)/Long Beach(LB)港の沖合で入港待ち(停泊)しているコンテナ船は31隻となり、依然として混雑は改善されていない。さらに今後、ピークシーズンが近づくにつれ、輸入のさらなる急増が予想されている。また、トラック遅延は改善しつつあるが、LA/LBからの鉄道輸送は、キャパシティ及び車両不足によりに悪化し続けている。
Oakland港では、沖待ちしているコンテナ船は5隻となっている。同港におけることし上半期(1〜6月)の貨物取扱量は、2020年と比べて11.4%増加し、このペースで行けば年間260万TEU超のコンテナ取扱量となる見込みとされている。現在の船舶到着の遅れは6〜8日程度だが、同港では今後数週間でより多くの港湾労働者が雇用されるため、秋までに緩和することが予想されている。
同じ北米西岸のSeattle・Tacoma港では、入港待ちしているコンテナ船は8隻で、現時点で最大10日の遅延となっている。カナダVancouver港では荷役の生産性が向上したものの、5〜7日の遅延状況が続いている。
米東岸諸港では、一部船社の新サービスが就航し始めているため、New York/New Jersey港では、すべてのターミナルの利用率が高くなっていて、船舶到着の遅れは現在48時間以上続いてる。また、Savannah港は13隻のコンテナ船が沖待ちしている状況にあるとされている。
そのほか、コンテナ・シャーシについては、前例のない輸入量により40'シャーシが慢性的に不足している。現在のような輸入の急増が続く限り、トラック輸送業者は必要な時に、シャーシを確保するのが難しくなることが予想されるとしている。