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DP Worldがコンテナ立体格納システム、11段式BOXBAYは蔵置効率が3倍に
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DP Worldがコンテナ立体格納システム、11段式BOXBAYは蔵置効率が3倍に

 大手ターミナルオペレータのDP Worldは8月17日、UAEのJebel Ali港に設置した11段式のコンテナ立体格納施設BOXBAYの実証事業で、効率とコスト・パフォーマンスの良さが確認されたことを明らかにした。

 ことしJebel Ali港・ターミナル4に試験的に設置されたBOXBAYは、11段式で一度に最大792本のコンテナを格納することができる。コンテナの出し入れやスロット位置の移動は、電動の完全自動クレーンで行うようになっている(画像は大型BOXBAYのイメージ)。

 従来方式ではコンテナを直接積み重ねるため、下段のコンテナを取り出すためには上段のコンテナを動かす必要があるが、BOXBAYでは他のコンテナを動かさずに、目的のコンテナだけを取り出すことができる。

 BOXBAYが設置からこれまでに延べ6万3000本以上のコンテナを取り扱った結果、通常の段積み方式に比べて蔵置効率が3倍にのぼり、蔵置のためのコンテナターミナルの敷地面積を、70%削減できることも実証された。

 また、関係者は運用コストも予想より低いうえ、エネルギーコストを29%改善し、メンテナンスコストも大幅に削減できるなど、重要な指標は当初の目標をはるかに超えたとしている。

Last Updated : 2021/08/20