日本海事センター・企画研究部がこのほど発表した財務省貿易統計に基づく「日本〜中国間の2021年6月コンテナ荷動き」によると、日本発の往航が前年同月比1.0%減の82.3万トンで2ヵ月連続のマイナス、6月単月で過去最低となった。
中国の規制強化によって日本からの紙類の輸出が大きく減少したことが影響している。対して貿易額は22.5%増の8514億円で、金額ベースでは7ヵ月連続プラスとなっている。
品目別では上位品目のうち、機械類(前年同月比7.6%増)や鉄鋼(47.3%増)、自動車部品(10.3%増)、アルミニウム及びその製品(41.9%増)などが伸びたものの、トップのプラスチック及びその製品(6.8%減)や木材パルプ、古紙、板紙など(32.2%減)といった輸出量の大きい品目が大きく減少したことで、全体の荷動きが落ち込んでしまった。
一方、中国発の復航は7.7%増の183.6万トン、貿易額は10.8%増の1兆1519億円であった。品目別では上位10品目のうち9品目がプラスとなった。
