日本郵船(NYK)は、自動車専用船の積み付け計画作成業務の一部を自動化するため、富士通の量子インスパイアード技術「デジタルアニーラ」を導入し、9月1日から実業務でのトライアル運用を開始した(下図参照)。
自動車専用船の積み付け計画には、自動車の積載台数や車種、寄港数などにより膨大な積み付けパターンが存在する。NYKと富士通は今回、デジタルアニーラでNYKが蓄積してきた積み付けに関するプランナーのノウハウをアルゴリズム化し、これまで専門のプランナーが1隻あたり最大約6時間をかけて作成していた積み付け計画作成業務を、2.5時間まで短縮することに成功した。
これにより、年間の労働時間を4000時間削減できるほか、急な計画変更への迅速な対応や、経験値や技量によるプランナーごとの積み付け計画の品質のバラつき防止などを実現するとしている。
NYK/富士通は今後、トライアル運用の中でさらなる処理の高速化や出力結果の精度向上を図るなどシステムの品質向上を進め、2022年4月に本格運用の開始を目指す。
NYKではさらに、荷役/本船運航の効率も向上させ、自動車輸送事業においてハード/ソフトの両面から温室効果ガス排出の最小化を図っていく。
