三菱倉庫は8月18日、医薬品物流におけるサプライチェーンをリアルタイムで可視化し、高度な品質管理を行うデータプラットフォームである「ML Chain」の運用を開始したと発表した。
近年、医薬品物流では「医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン」の発出や、希少疾患の治療で使われるスペシャリティ医薬品の増加など、これまで以上に厳格な品質管理が求められている。
三菱倉庫では、「ブロックチェーンなどの技術活用によりサプライチェーン全体の可視化や高度な品質管理を実現するための医薬品物流データプラットフォームとしてML Chainを開発した」としている。
ML Chainの構築にあたっては、IBMが米国食品医薬品局(FDA)の実証実験で構築した仕組みを参照。まず、製薬企業の製造工場や物流センターから医薬品卸倉庫への配送までのメーカー物流の範囲で、温度管理や位置情報などサプライチェーン上の重要情報をリアルタイムで可視化し、クラウド上で共有・把握するためのデータプラットフォームとして運用を開始している。
今後は、メーカー物流については国際物流への拡大を図るとともに、国内ではメーカー物流の枠を越えたサプライチェーン全体の可視化をめざしていく計画。また三菱倉庫は、「ML Chainに蓄積された様々なデータを分析し、業務プロセスの自動化・省人化や業務負担の軽減を図ることで、サプライチェーン全体の最適化やサステナブルな物流の実現にも繋げていく」としている。