CMA CGMグループは9月4日、2050年までのカーボンニュートラル目標達成に向けて、5年間で総額15億ドル(約2100億円)規模のエネルギー特別基金を立ち上げたと発表した。
海運・物流の燃料転換促進を図るもので、(1)再生可能燃料の開発と生産の支援、(2)港湾ターミナル/倉庫/トラック車両の脱炭素化の加速、(3)イノベーション・プロジェクトの支援/トライアル/立ち上げ、(4)省エネ追求/スタッフの働き方/日常のモビリティにおけるエネルギー効率の向上、を柱とする。
(1)ではバイオ燃料/バイオメタン/eメタン/グリーンメタノールなどの代替燃料の一定の生産規模を持った生産設備の整備を促進し、これらの技術に詳しい、ほかの産業、投資ファンド、スタートアップなどと連携して、グループのニーズに沿った規模の燃料を確保することを目指す。
また(2)では、グループで運営する世界700以上の倉庫、約50ヵ所のターミナルで風力、太陽光、バイオマス燃料、水素燃料など、カーボンフリー電力の発電に取り組む。
(3)では、Energy Observer 2と提携し、液体水素を燃料とした域内輸送用のコンテナ船のプロトタイプを共同開発するほか、2024年末までに風力推進船で大西洋横断を目指すNeolineの株式を取得する。
さらにR&D(研究開発)チームが、大型コンテナ船の設計・推進力を最適化し、燃料使用量を削減するなど、海上・陸上・航空貨物輸送でのエネルギーの効率化へ向けたソリューション開発を推進する。
(4)では、同グループが入居するオフィスビルのエネルギー管理計画により、断熱材などを利用したエネルギー使用量を削減、太陽光発電などエネルギー源の多様化を進める。