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米LA/LB港 :輸入が減速、東岸諸港は好調維持で西→東へのシフト鮮明に
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米LA/LB港 :輸入が減速、東岸諸港は好調維持で西→東へのシフト鮮明に

 ことし好調を維持していた米国西岸のLos Angeles(LA)/Long Beach(LB)両港のコンテナ貨物取扱量が、ここへきて急速に減少している。

 例年8〜10月はクリスマス・年末商戦向けで輸入が急増する月だが、ことしは状況が異なる。

 LA港のコンテナ取扱量は、8月が前年同月比16%減の80万5314TEU、9月が同21%減の70万9873TEUと大幅なマイナスとなっていた。直近の10月も67万8429TEUと前年同月と比べて25%減と、この3ヵ月間でマイナス幅が拡大している。

 輸入(実入り)は直近の10月が33万6307TEUと同28%のマイナス。新型コロナの影響が続いていた2020年6月以降、最低水準で、パンデミック前の2019 年10月と比べても14%減少した。

 ただ対前月比では、9月の輸入(34万3461TEU)が8月(40万3601TEU)と比べて15%減少したが、10月は9月と比較して2% の下落にとどまった。

 LAのGene Seroka港湾局長は、「米西岸の港湾労使交渉の停滞、遅延リスクの懸念によるピークシーズンの早期到来、耐久財への消費者支出の減少、という3つの要因が急激な減少の原因」との見解を示す。

 一方LB港のコンテナ取扱量は、8月が前年同月比0.1%減の80万6940TEU、9月が同1%減の74万1823TEUと微減だったものの、10月に入って同17%減の 65万8428TEUと大幅なマイナスとなった。

 輸入(実入り)は10月が同24%減の29万3924TEUで、2020年4月以来の最低水準となった。パンデミック前の19年10月と比べても13%減少している。前月比でも10月は9月(34万2671TEU)と比べ14%減少している。

 LA/LB港が低迷する中、米東岸諸港は好調を維持している。New York/New Jersey港の9月(10月分は現時点で未発表)の輸入(実入り)は42万3424TEUと2ヵ月連続で、北米主要港のトップを維持。おそらく10月も好調を維持するもよう。

 また、Savannah港では、10月の輸入(実入り)が前年同月比12%増の26万3828TEUとなり、10月としては過去最高で、ことし8月(29万915TEU)に次ぐ、過去2番目の水準となった。

 昨年、LA/LB港で前例のないレベルの混雑が発生したことに伴い、ことし初頭にかけて荷主が米西岸から東岸揚げにインバウンド貨物をシフトする動きを活発化させた。これに、西海岸の労使交渉に対する懸念が東岸シフトをさらに後押ししているわけだ。

 ただ、関係者は労使交渉が決着し、混雑が大幅に緩和されれば、LA/LB港が失われた市場シェアの一部を取り戻すことを期待している。停滞している労使交渉の今後の行方が注目される。

Last Updated : 2022/11/18