三菱倉庫はこのほど、同社およびバイオ新薬事業を手がけるキッズウェル・バイオ、医薬品卸アルフレッサとの3社間で、キッズウェル・バイオが再生医療等製品として開発中のヒト乳歯歯髄幹細胞(SHED)の高品質かつ安定的な保管・輸送体制の構築に関する業務委託基本契約を締結したと発表した。
キッズウェル・バイオは、SHEDを利用した再生医療等製品を実用化させるための開発活動の一環として、乳歯のドナーを安定的に確保する仕組みからSHEDのマスターセルバンク製造までの一連のSHED中間製品提供サービス“S-Quatre”を構築。SHEDマスターセルバンクを利用した再生医療等製品の研究開発を推進しながらSHEDをより高品質かつ安定的に保管・輸送できる体制の構築に取り組んできていた。
一方、三菱倉庫は、「当社およびアルフレッサは、業界に先駆けて特殊な医薬品の流通スキーム・管理に対応した新しいプロセス・技術の構築に取り組み、一般的な医薬品よりもさらに厳格な条件での管理体制が要求される再生医療等製品に対応した超低温保管や輸送技術をもつ」とした上で、「さらに超低温保管施設を複数所有していることから、自然災害などにおいても、高品質なSHEDを安定的に供給できる体制の構築が可能」としている。
今回の3社協働契約により、キッズウェル・バイオは、安定的な保管・輸送についても機能を強化・拡張したS-Quatreを基盤としてSHEDの研究開発を加速させると共に、複数の研究期間や企業との連携による研究・開発パイプラインを拡充し、2030年度を目標にSHEDによる再生医療等製品の実用化を目指す計画。