カナダ西岸諸港の港湾労働組合であるカナダILWUは現地時間7月1日からストライキに突入、7月6日時点でもストは続いている。
カナダ西岸の港湾労使は、カナダILWUが経営者側団体であるブリティッシュ・コロンビア州海事雇用者団体(BCMEA)に対し、主に港湾作業の自動化からの職域確保と、記録的なインフレから労働者の生活を守るための賃金大幅アップの2点をめぐって交渉を続けていたが、合意に至らなかったため、組合側がストに至ったもの。
BCMEAは7月3日、カナダILWUとの交渉を一時打ち切ったが、「カナダILWUは公平な協定に向けて取り組んでいるのではなく、自らの立場を確固たるものにしたいようだ」と指摘。
続けて、「BCMEAは問題解決に向けて可能な限り取り組んできた。カナダILWUは、和解の見込みがないままこのストライキを続けるのか、それとも公平でバランスの取れた合意に達するために、立場を大幅に修正するのかを決める必要がある」と訴えた。
これに対しカナダILWUは同日付けで、「当組合は米連邦調停局(FMCS)に対し、“交渉から手を引くつもりはない、我々は毎日いつでも対応できる”というメッセージを伝えるとともに、BCMEAが交渉を放棄したことに失望を表明した」とコメントした。
さらに「BCMEAは、組合が定期保守作業の管轄範囲を積極的に拡大しようとしていると非難しているが、これは完全に誤りであり、協会が組合の正当な懸念に耳を傾けていないことの証拠だ」としたうえで「合意を妨げている主な問題は、BCMEAの加盟雇用主がILWUが行うべき保守作業を請け負っていることと、協会とその会員企業が、ほぼ完全な定期保守文書に同意することを拒否している点にある」と強調した。
海外メディアによると、ストライキにより1日当たり5億カナダドルの損失が生じており、カナダ政府は7月6日、BCMEAおよびカナダILWUに対し労使交渉を再開するよう促した。
VancouverやPrince Rupert港は米西岸港湾と並んで米中西部へのゲートウエー港として機能しており、ストが長期化すれば、再び物流混乱が発生する懸念もあり、今後の動向が注目される。