米国西岸港湾の労働組合ILWU(国際港湾倉庫労働者組合)は9月30日、チャプター11(連邦破産法第11条)を申請したと発表した。
ILWUは、「オレゴン州Portland港の労働組合支部であるILWU Local8と、フィリピンのターミナル運営会社ICTSIとの間の長期にわたる紛争における巨額の損害賠償判決と、進行中の訴訟を解決するためにチャプター11を申請した」としている。
Portland港ではICTSI Oregonが運営するコンテナターミナルを巡り、ILWU Local8とICTSI Oregonによる長期争議が続いていた。
ICTSIはILWU側が2013年〜17年にかけて、作業の停止/減速/その他の強制行為を含む違法な行為を行っていたと主張、同ターミナルへのコンテナ船寄港がストップし、定期船社は他港へ寄港することとなり、コンテナ取扱量はほぼゼロにまで落ち込んだ。
その結果、ICTSIはPortland港との契約を解除し、ターミナル運営を停止した。その後、ICTSIはILWU Local8に民事訴訟を起こし、裁判所は2019年11月に行われた陪審で、ILWUに対して9360万ドルの損害賠償を命じた。その後、賠償金は1900万ドルまで減額されたが、CTSI側はそれを拒否し、別の裁判でILWU側への損害賠償を求める動きを見せていた。
ILWUのWillie Adams議長は「私たちはICTSI Oregonとの10年にわたる訴訟を解決しようと何度も試みてきたが、現時点で組合はもはやICTSIの訴訟を継続する余裕はない。チャプター11のプロセスを利用して、この問題を解決し、組合が組合員と地域社会のために重要な仕事を継続できるようにする計画を実行するつもりだ」とコメントしている。
ILWUは、「再編プロセス中も会員、地元住民、関連団体、従業員、その他の団体に対する義務を果たし、通常通り運営を続ける」としている。