北米東岸・ガルフ港湾の労働組合で構成される国際港湾労働者協会(ILA)は11月6日、組合員に対し、2024年10月に東岸・ガルフ全域でストライキを行う可能性に備えるよう示唆した。
ILAが米テネシー州Nashvilleで開催した教育会議で発表したもの。ILAと同地域の雇用主を代表する米国海洋連合(USMX)との基本労働協約が来24年9月30日に期限を迎えることに対し、ILAは「画期的な合意を達成することを期待しているが、24年9月末までに合意に達しない場合、組合は契約満了日を超えて契約を延長するつもりはない」として、立場を明確にした。
ILAはターミナル荷役施設の自動化について強く反対しており、今回の交渉で争点とするほか、港湾労働者の賃金引き上げについても「寛大な契約パッケージ」を提示することも期待するとしている。ことし合意に達した米西岸港湾の労使交渉では大幅な賃上げとボーナスパッケージが盛り込まれたことから、ILAとしても同様の増額を求めていくと見られている。
米東岸・ガルフ港湾では1977年以来、大規模なストは発生していない。東岸の労使交渉の先行きは不透明だが、仮にストが実施されれば海運業界に大きな影響が及ぶ懸念が高まっている。