川崎汽船(KL)は、同社および石油資源開発(JAPEX)/日揮ホールディングス(日揮HD)の3社が、マレーシア国営エネルギー企業PETRONAS(Petroliam Nasional)の子会社PETRONAS CCS Ventures と、同国におけるCCS(Carbon dioxide Capture and Storage=CO2回収・貯留)技術の事業化に向けた検討を行うことで合意し、 4社による基本契約を締結したと、このほど発表した。
4社は2022年から、CO2の地下貯留能力、CO2排出源からの海上輸送・圧入方法などについての共同調査を行ってきていた。
KLは今回合意の経緯について、「マレーシア海域で特定の枯渇油ガス田群および付帯する塩水帯水層を貯留対象とすることが、CO2圧入の実効性、早期の事業実現可能性を大きく高めると判断したため」と説明している。
今後は、来24年の基本設計の開始とその後の建設作業を視野に入れた具体的な準備に着手、マレーシア国内で排出されるCO2に加えて、日本はじめ同国以外で回収されたCO2を船舶輸送し、海底下への圧入・貯留を28年末に開始することをめざす。
その目標に向けて、マレーシア国内のCO2を収集する陸上設備からのCO2輸送パイプライン敷設/船舶輸送される液化CO2の受入・海洋圧入設備など、必要な設備の仕様や費用の積算、事業スキームなどに関する詳細な検討を進めていく。
なお、この検討で目指すCO2圧入量は、事業開始時点で年間約200万トン以上、30年には同約500万トン、さらに 30年代前半には同1000万 トン以上としている。