商船三井(MOL)はこのほど、バーレーン国営石油会社Bapco Energies B.S.C.と、“CCSバリューチェーン”構築に向けたCO2の海上輸送・貯留事業の共同検討に関する覚書を締結したと発表した。
CCSは排ガスからCO2を分離回収し、地中などに貯留する技術で、低炭素あるいは脱炭素社会を実現する有効な手段として期待されている。
MOLとBapco Energiesは今回の覚書にもとづいて、(1)液化CO2海上輸送コスト、バーレーンでの受け入れおよび長期地下貯留(Bapco Energiesが操業保有する鉱区)にかかるコストの調査・検証/(2)アジア太平洋域などでの潜在的なCCSバリューチェーン利用者の調査と、将来的なビジネスモデルの検討、の調査を実施することで、CO2の分離・回収・輸送・圧入貯留で構成されるCCSバリューチェーンの将来的な構築に向けて協働するもの。