川崎汽船(KL)は、傘下の川崎近海汽船と、日本無線/YDKテクノロジーズとともに開発を進めている統合操船者支援システム(Advanced Maneuvering Assistant System)が、日本海事協会(NK)から基本設計承認(AiP)を取得したと、12月12日に発表した。
KLでは従来、日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」において、船上システム開発を進めてきていた。今回、その自動運航システムのコア技術となる統合操船者支援システムについてのAiPを取得したもの。
KLは2021年から日本無線およびYDKテクノロジーズと、操船者の的確な操船判断支援を目的とした統合操船者支援システムの共同研究開発を進め、現在は共同研究開発で生み出した技術を活用してMEGURI2040に取り組んでいる。
また22年にはNKと共同で、川崎近海汽船のRORO貨物船第二ほくれん丸を対象としたシステム設計、システムの使用条件やバックアップ体制などの安全性の検証に取り組んでいた。