MSCと独ターミナルオペレーターのHamburger Hafen und Logistik AG (HHLA)は12月12日、MSCによるHHLAの株式公開買い付け(TOB)の結果を発表、MSCはHHLAのクラスA株9.74%を追加取得し、さらに公開株式市場でも12.21%を取得した。
これにより、HHLAの主要株主であるHamburg市が保有する株式とMSCが保有する株式を合わせて、計92.3%に達した。
HHLAは独最大のコンテナターミナル(CT)運営業者で、Hamburg港の主要CTを運営しており、関連する欧州内陸物流や、不動産事業なども手掛ける。
MSCとHamburg市はことし9月、HHLAに関する戦略的パートナーシップについて拘束力のある覚書(MOU)を締結、子会社を通じてHHLA株式の公開買い付けを実施するとしていた。
MSCによるHHLA株式の公開買い付けは、特定の規制当局とHamburg自由ハンザ都市議会の承認が条件となるが、2024年の第2四半期に株式取得が完了する予定としており、完了後、HHLAは戦略的合弁事業として運営されることになる。
MSCはHHLAの株式取得に伴い、Hamburgにドイツ本社を設立するとともに、2031年以降、ターミナルの年間取扱量を年間100万TEUまで増やす計画としている。