日本海事センター・企画研究部はこのほど、「アジア(日本含む)〜米国間のコンテナ荷動き」の2023年11月往航と9月復航の速報値を発表した。
11月往航は前年同月比10.3%増の155.4万TEUで、2ヵ月連続の前年同月比プラスとなった。1〜11月の累計では前年同期比14.2%減の1685.3万TEUとなっている。海事センターは、「米国の消費が悪くなく、小売業も過剰在庫から脱しつつあることから、今後の荷動きは伸びてくるのでは」と分析している。
11月のアジア側の積み地は、シェア最大の中国積みが前年同月比11.2%増。ほか主要な積み地のベトナム(18.4%増)/タイ(29.1%増)/マレーシア(10.4%増)/インド(12.0%増)は2桁プラス、韓国も7.4%増で好調だった。一方で、日本は1.2%減と3ヵ月ぶりにマイナスとなっている。
なお品目別では上位20品目のうち18品目が前年同月比でプラスだった。
一方、23年9月の復航は14.3%増の50.5万TEUで2ヵ月ぶりのプラス。9月までの累計は441.1万TEUで前年同期比3.0%増となっている。
アジアの主要な揚げ地は、中国(13.2%増)/韓国(5.9%増)がプラスとなった一方で、台湾(16.6%減)/日本(4.2%減)がマイナスとなった。
ほかベトナム(23.0%増)/マレーシア(27.5%増)/タイ(17.7%増)/インドネシア(8.2%増)/インド(29.0%増)はいずれも大きくプラスとなっている。
