ジャパントラスト(本社:名古屋市)は日本から欧州・地中海向けルートにおける代替サービスを開始した。米国横断・大西洋経由と、中国鉄道を利用したユーラシア大陸横断の2ルートを提供するもの。
コンテナ船各社は、紅海での船舶襲撃の影響により、欧州・地中海向けでスエズ運河通航を回避し、アフリカ喜望峰経由ルートで運航している。ジャパントラストは「ブッキング停止やスペース確保が困難な事態になっているため、代替サービスを構築した」としている。
米国横断ルートは、日本から米西岸まで海上輸送し、東岸まで鉄道輸送したのち、大西洋を再び海上輸送する。東京から独Hamburgまでのトランジットタイム(T/T)は40〜50日。
一方、ユーラシア大陸横断ルートは、中国・武漢まで海上輸送し、武漢から中国鉄道を利用して独Duisburgまで輸送を行うもので、T/Tは米国横断と同じく40〜50日となっている。双方とも喜望峰経由と比較してT/Tが10〜15日ほど短縮できる。