日本海事センター・企画研究部がこのほど発表した財務省貿易統計に基づく「日本〜中国間の2023年11月のコンテナ荷動き」によると、日本発の往航が前年同月比8.1%減の67.2万トンで21ヵ月連続のマイナスとなった。貿易額は3.2%減の8409億円で12ヵ月連続マイナスとなっている。
品目別では、2位の「木材パルプ、古紙、板紙など」が前年同月比10.4%増と2桁プラスであったが、3位の「機械類」が14.0%減、5位の「鉄鋼」が30.9%減、6位の「有機化学品」が20.0%減と大幅なマイナスになったことで、全体の荷動きではマイナスとなっている。
海事センターは、「中国経済低迷の影響で日中航路の貨物は減少が続いている。今後も荷動きが上向く材料がなく、明るい兆しがみえてこない」と分析している。
一方、11月の中国発・日本向けは3.2%減の182.2万トンで2ヵ月連続のマイナス。品目別では、2位の「野菜、穀物、果実、採油用種子、茶など(4.3%増)」や4位の「調製食料品、飲料、アルコール、食酢など(1.9%増)」といった食品関連が伸びたものの、トップの「機械類(7.5%減)」や3位の「繊維類及びその製品(8.2%減)」などが減少している。
