Maerskはこのほど、LCL(小口混載)貨物の新たな世界的ゲートウエーとして上海をハブに、他地域向けに円滑な輸送を行う試験運用を開始すると発表した。
従来、中国のLCL貨物は、主に香港、シンガポール、Tanjung Pelepasなどを経由して輸送されていたが、中国の規制緩和により上海のLCLハブ化が可能になったことを受け、Maerskは上海をLCL貨物のゲートウエーとした新しいプロセスを試験的に導入するとともに、新たなサービスルートを構築していく。
同社は上海のハブ化に向けてネットワークを拡大しており、上海接続の50以上の新ルートと、上海港を経由する200以上のLCLネットワークを展開している。
これにより、従来のほかのゲートウエー利用と比較して、とくにアジア太平洋地域内の輸出入業務において、接続性や物流効率の向上、輸送時間の短縮、コスト削減などを実現するほか、越境eコマースの需要増加に対応したオプションサービスを提供できるようになるとしている。