日本海事センター・企画研究部がこのほど発表したContainer Trades Statisticsの統計に基づく「アジア〜欧州間の23年12月のコンテナ荷動き」は、アジア→欧州の往航が前年同月比19.1%増の149.1万TEUで10ヵ月連続のプラスであった。
この結果、23年の年計荷動きは前年比7.8%増の1657.7万TEUとなり、新型コロナ以前の19年(1667.6万TEU)とほぼ同等の水準となっている。
23年のアジア→欧州の通年荷動きは、1月(12.0%減)と2月(11.4%減)を除いて10ヵ月連続でプラスを維持しており、荷動き減少が続いた22年実績(1538万TEU)を上回った。
23年の年計のアジア積みは、中華地域積みが9.5%増、北東アジア(日韓台、極東ロシア)積みが12.1%増と大幅なプラスであったが、東南アジア積みが3.7%のマイナスとなっている。23年はシェア75%を占める中華地域が伸び、全体の荷動き増をけん引した。23年の欧州側の揚げ地は、シェア60%超の北欧揚げが1.4%増、西地中海が11.4%増、東地中海が28.9%増であった。
一方、欧州→アジアの12月復航は1.1%減の56.4万TEUで3ヵ月ぶりのマイナス。23年の年計では、前年比3.9%減の647.2万TEUであった。
23年年計のアジアの揚げ地は、中華地域揚げが6.6%減、北東アジア揚げが12.1%減とマイナスであった。東南アジア揚げは8.7%増のプラスとなっている。
