Ocean Network Express(ONE)はこのほど、2024〜30年度の中期経営計画「ONE 2030」を発表した。
コンテナ船事業に7年間で、総額250億ドル以上の投資を行うとともに、最大100億ドルの事業拡張のための投資を検討する。最終年度までに運航規模を現在の約180万TEU(23年12月末時点)から300万TEUレベルへの拡大を目指すとしている。
利益計画については、期初2年程度は、新造船の竣工量の多さが影響し、利益水準が低位にとどまる可能性が高く、足元で発生している紅海航行停止などの地政学的要因に左右され、見通しが立てにくい状況とした。ただ、その後は市場全体の需給環境の改善による、利益水準の回復と投資の成果を見込み、2030年度に38億ドルの利益達成を目指す。
同社は「設立5年で世界トップクラスの収益力を達成したが、今回の中期経営計画で、新たな競争力の柱として“サステナブルな成長”を推進し、それを実現するために必要な投資を行い、世界有数のコンテナ海運会社を目指す」としている。
成長戦略としては、本業とする「コンテナ船事業」と、コンテナ船専業船主Seaspan Corporationを傘下に持つアセットマネジメント会社Atlas Corporationの買収やターミナル投資などの「コンテナシッピングバリューチェーン事業」の2つを基盤とする。
同社の成長に向けては、(1)グリーン戦略、(2)デジタル戦略、(3)タレント戦略、(4)財務戦略、(5)グローバル戦略の5つを柱に据える。このうちのグリーン戦略では、環境サステナビリティ海運を体現するグローバルリーダーになることを目標とし、船隊の脱炭素化では、30年までにスコープ1温室効果ガス(GHG)排出量をTEU/kmあたり70%削減するほか、35年までにゼロエミッション燃料に対応できる船舶の比率を船隊規模の20%以上に高める方針を掲げている。