独船社Hapag-Lloyd(HL)は4月16日、2030年に向けた新たな事業戦略“Strategy 2030”を発表した。
同社の成長に向けては、(1)船隊/サービスネットワーク/ターミナルポートフォリオのアップグレード、(2)世界トップ5のコンテナ船社としての地位堅守、(3)サービス品質の向上、(4)サステナビリティ推進、(5)パフォーマンス、の5つを柱に据える。
このうち、(1)では船隊/サービスネットワーク/ターミナルポートフォリオへの投資を継続する一方、コンテナ事業を支援するために内陸輸送のシェア拡大を図る。
(2)については、戦略的成長イニシアチブに重点を置き、アフリカ、インド、東南アジア、太平洋貿易を含む主要市場での存在感を強化していく。
また(3)については、サービス品質戦略を強化するとともに、定時運航率80%以上を目標とする。そのため「MaerskとのGemini体制は、内部プロセスの強化と同様、目標に向けた重要な一歩となる」としている。
このほか、環境船舶の近代化、新技術採用の推進、代替燃料の使用など、さまざまな手段を通じて、2030年までに温室効果ガスの絶対排出量を約3分の1削減し、2045年までにネットゼロ達成を目指す。