日本郵船(NYK)はこのほど、同グループのNYKバルク・プロジェクト(NBP)、常石造船、英国のバイオマス発電企業Draxグループとの4社で、バイオマス燃料バイオマス輸送船の建造に向けた基本合意書(MOU)を在日英国大使館において締結したと発表した。
4社は木質ペレット(乾燥木材を圧縮成形した固形燃料)を燃料とする船舶“バイオシップ”の開発などを通じて、木質ペレットによる海上輸送の低・脱炭素化に関する共同検討を行っていく。
世界の海運業界では、ゼロエミッション燃料への転換を図る動きが活発になる一方、小型のバルカーは燃料タンクの大きさの制限などから燃料転換が難しいとされてきた。
そうした中でNYKは、「木質資源を取り扱うDraxの木質ペレットを燃料として使用することに着目、バイオマス燃料を使用した船舶の開発をすすめることで、WTW(Well to Wake:上流の燃料生産から供給、使用に至る全段階)でGHG排出削減率22%を目指す。2029年末までにバイオシップの建造を目指し、4社共同で検討を進める」と共同検討の趣旨を説明した。
なお各社の役割はNYK:海上輸送の低・脱炭素化に関する知見の提供/NBP:木質ペレットの海上輸送に関する船主・運航者としての知見の提供/Draxグループ:プロジェクト起案、木材ペレットの海上輸送の低・脱炭素化に関する問題提起/常石造船:船舶設計・建造およびバイオマス燃料システムに関する技術知見の提供、としている。