商船三井(MOL)はこのほど、燃費効率改善によるGHG削減を目指して、米国Sofar Oceanが提供する最適運航支援ツール「Wayfinder」をMOLグループ運航船に順次導入する計画を発表した。
Wayfinderは、海洋観測ブイの情報を基にした気海象予測/船の燃費性能/航行制限海域などの制約条件をリアルタイムで反映し、安全・効率運航に最適なエンジン回転数や航路を毎日、各船および陸上の運航担当者に提供する。
Wayfinderに利用される海洋観測ブイ「Spotter Buoy」は、波高・潮流といった海洋データをリアルタイムで収集、海洋データと衛星からの天候データを組み合わせることで、衛星データのみを活用した旧来手法と比較し、波高を含む気海象予測において約50%の精度向上を実現しているという。本船の効率運航においては、波による影響が非常に大きいことから、この気象予測の有効性が期待される。
MOLでは、「グループ運航船40隻を通じたトライアルでは、1航海平均で約6%の燃料・GHG排出削減効果を確認した。またトライアルに参加した80%以上の船長から、利便性や気海象予測の精度について高い評価を受けており、さらなる安全運航・効率運航に寄与するツールとして、MOLグループ運航船への本格導入を決定した」と説明している。