Nippon Expressホールディングスはこのほど、グループの日本通運が佐賀県鳥栖市に新倉庫「NX鳥栖ロジスティクスセンター(所在地:〒841-0048佐賀県鳥栖市藤木町1592番地7)」を開設し、8月1日から稼働開始したと発表した。
九州では熊本県に設立された台湾積体電路製造(TSMC)の工場を中心とした半導体関連企業の進出や精密機械メーカーなどの工場立地が進み、物流需要が高まっている。
日本通運はこうした物流需要をうけて、鳥栖ジャンクションを中心に九州各地に道路網が至便な佐賀県鳥栖市にロジスティクスセンターを開設したもの。同地は九州の交通の要衝として多くの物流・製造拠点が集積している。
新センターは、半導体関連やeコマースなど近年ニーズが高まる産業に対応しており、延床面積が11万m2の九州エリア最大級の倉庫。
日本通運は新センターについて、「長崎自動車道鳥栖ICまで約3.6kmに位置し、九州エリア全体をカバーする結節拠点として機能する」とした上で、「半導体生産における“前工程”、“後工程”を水平分業で行う関連企業の工場が集積するエリアにアクセス可能なほか、消費財のDC(在庫型物流倉庫)/TC(通過型物流倉庫)拠点としてクロスドック機能を持ち、短納期での配送が求められるEC業務にも迅速に対応する」と述べている。