釜山港湾公社(BPA)はこのほど、釜山新港でLNG燃料コンテナ船へのShip to Ship(STS)方式によるバンカリング(燃料供給)および荷役の同時作業実証(写真)に成功したと発表した。韓国におけるLNG燃料のコンテナ船向けバンカリングおよび、同作業と荷役の併行実証は、これが初という。
釜山港ではことし2月、戡蛮(Gamman)埠頭で自動車船を対象にしたSTS方式でのLNGバンカリング実証を2回行っていたが、このノウハウをもとにコンテナ船へのLNGバンカリングにも取り組んだもの。
今回は、CMA CGMの2000TEU型船Visbyへ荷役作業と同時に海上でLNGバンカリング専用船からLNG270トンを供給した。
BPAは、「世界の主要港湾ではLNGバンカリング・インフラの整備が進んでおり、(効率を考慮して)荷役との同時作業方式によるLNGバンカリングも行われている。BPAでは韓国のLNGバンカリング推進を図り、関連の実証事業に対して港湾施設利用料の免除など優遇措置を講じるほか、関係機関を通じた安全制度の点検などによって支援を行っている」としている。
