Nippon Expressホールディングス(NXHD)はこのほど、傘下のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンドを通じて、北米で商用車の自動運転技術開発および自動運転車両による物流サービスを展開するGatikに出資したと発表した。
Gatikは、2017年に米国で創業されたスタートアップ企業。同社はNXHDによれば、おもにBtoBの短中距離物流に特化しており、荷主の倉庫間/倉庫〜店舗間など“ミドルマイル”領域で自動運転車両による物流サービスを米大手小売業や日用雑貨、食品荷主に提供して、北米地域における事業を拡大中だという。
NXグループは今回のGatikへの出資について、「多様な産業の物流をサポートし、特に工場への原材料の納入や製品出荷においてミドルマイル領域の物流サービスを顧客へ提供する中、こうしたビジネスモデルに親和性があるGatikとの資本関係を通じて、最先端の自動運転トラック事業の知見を深め、協業を通じて将来的に日本での自動運転トラック事業への参入を目指す。また、米国をはじめとしたグローバルでの連携も視野に入れている」と説明している。