OOCLはこのほど、IKEAや京セラなどの複数企業と協力し、バイオ燃料を活用した海上コンテナ輸送を開始したと発表した。
使用される燃料は、バイオエネルギーの認証制度ISCC(国際持続可能性カーボン認証)を取得している廃食油メチルエステルを混合したB24バイオ燃料で、従前の化石燃料をバイオ燃料に置き換えることで、輸送時の炭素排出量を削減することができ、輸送中のカーボン・フットプリント(製品やサービスが生産から廃棄に至るまでの過程で発生するCO2の総量)の削減に寄与する。
同燃料を活用することで削減された炭素排出量がパートナーに割り当てられ、グリーン証明書が発行される。このプロセスは、貿易・物流プラットフォームGSBN(Global Shipping Business Network)によって検証・運用される。
OOCLは海運の脱炭素化を推進するため、23年から一部の船舶でバイオ燃料の使用を開始しているが、今後も低炭素輸送に向けたバイオ燃料の使用を推進し、パートナーらと海運の脱炭素化という共通目標に向けて協力していく方針としている。