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川崎汽船ら9社がマレーシアで公募CCS事業の設計作業などを受託
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川崎汽船ら9社がマレーシアで公募CCS事業の設計作業などを受託

 川崎汽船(KL)はこのほど、石油資源開発(JAPEX)/日揮ホールディングス(日揮HD)/JFEスチール/三菱ガス化学(MGC)/三菱ケミカル/中国電力/日本ガスライン(NGL)らとの邦人8社が、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC」)の「令和6年度 “先進的CCS事業に係る設計作業等”」に関する事業公募について、JOGMECと契約したと発表した。

 8社が主に受託したのは、マレーシアSarawak州沖を対象地として、瀬戸内エリアなどの複数産業から排出されるCO2を圧入貯留するCCS(CO2の回収・貯留)事業に関連した設計作業。日本国内の製鉄所/発電所/化学工場などから排出されるCO2の分離・回収・液化に必要な設備やコストについて、検討を進める。

 また、プロジェクトの共同推進者であるPETRONAS CCS Ventures(PCCSV)とともに、Sarawak州までの海上輸送(瀬戸内エリアにおける内航輸送を含む)や、圧入・貯留までに必要な設備およびコストの検討を進めていく。邦人8社にPCCSVを含む9社それぞれの主な役割は、下記の通り。

■KL/JAPEX/日揮HD/PCCSV:石油・天然ガスの探鉱・開発、CO2地中貯留、プラント設計・建設、液化CO2の海上輸送など、CO2の輸送・貯留に関する技術的・商務的検討を共同で実施。

■JFEスチール/中国電力:自社事業で排出するCO2の分離・回収、液化・出荷設備に関する検討。

■MGC/三菱ケミカル:自社事業で排出するCO2の分離・回収設備等に関する検討。

■NGL:液化CO2内航海上輸送インフラに関する検討。

Last Updated : 2024/09/20