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商船三井がLNG運搬船に硬翼帆式の風力推進装置2基を世界初搭載へ
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商船三井がLNG運搬船に硬翼帆式の風力推進装置2基を世界初搭載へ

 商船三井(MOL)はこのほど、米国石油メジャーChevronへ長期用船する新造LNG運搬船に、硬翼帆式風力推進装置「ウインドチャレンジャー」2基を搭載すると発表した。MOLによると、風力補助推進システムをLNG運搬船に搭載する世界初の事例となる。

 両社は今回、MOLがChevronの海運子会社Chevron Shipping Companyに対して2026年竣工予定の17万4000立方メートル型LNG船にウインドチャレンジャー2基を搭載することで合意したもの。画像はその搭載イメージ。

 MOLによると同社は24年8月、日本海事協会から風力補助推進システムを備えたLNG運搬船の基本設計承認(AiP)を取得。Chevron向け新造LNG運搬船も同AiP取得のデザインをベースとして建造される。

 MOLは、「ウインドチャレンジャーは、伸縮式の帆によって本船の燃料消費量の削減と温室効果ガス(GHG)排出量の削減に寄与する。安全面についても、全天候型船橋の採用や船体前方の上甲板に配置する予定の設備による視認性の補助など、複数の対策を講じている。また、既存のメンブレン型LNG運搬船の係留装置の配置に影響を及ぼさない帆の搭載位置と、風圧面積の影響を抑えた設計によって船陸整合性への影響を最小限に留め、配船の柔軟性を確保する」と説明している。

Last Updated : 2024/09/20