DSVは9月13日、ドイツ鉄道(DB)と同社傘下の物流会社DB Schenkerの買収契約を締結したと発表した。買収価格は143億ユーロ(約2.2兆円)で、規制当局の認可を前提に、2025年中の買収完了を目指す。
DSVはDB Schenker買収により、両社合算の収益が393億ユーロとなる見込みで、Kuehne+Nagel(K+N)やDHLグループを抜いて業界トップとなり、世界90ヵ国・地域に約14.7万人の従業員を持つ世界最大規模のロジスティクス企業が誕生することになる。
またDSVは、ドイツ市場での事業を強化するため、今後3〜5年で10億ユーロの投資を行う計画としている。
DBは23年12月にDB Schenkerの売却プロセスを開始。当初はDHLやMaerskなどが買収を検討していたが、最終的な売却先候補としてDSVとCVC Capital Partners(ルクセンブルク)傘下のプライベートファンドの2社に絞られていた。