商船三井(MOL)はこのほど、子会社を通じて米州および豪州で合成燃料の開発・生産・輸送プロジェクトを開発する米HIF Globalに出資すると発表した。
このプロジェクトでは、米国/チリ/ウルグアイ/豪州の4ヵ国で、再生可能エネルギー由来のグリーン水素とCO2を原料とした合成燃料(e-fuel)および合成メタノール(e-methanol)を年間約400万トン生産する計画。将来的には、合成SAF(持続可能な航空燃料)や合成ガソリン、あるいは合成化学品を製造することも見据えている。
MOLは、「合成燃料・合成メタノールは、製造から製品を利用するまでのライフサイクル全体の低炭素化に大きく寄与するとして実用化が望まれており、とくに合成メタノールは海運業界の脱炭素化に貢献する船舶燃料のひとつとしての期待も集めている。今回のHIF Global社への出資参画により、エネルギー・輸送業界の脱炭素化をリードしていきたい」としている。