MSCはブラジルの海運物流事業者Wilson Sons S.A.の56.47%の株式を取得する。Wilson Sonsの親会社である投資持株会社Ocean Wilsons Holdingsが10月21日発表した。
Ocean WilsonsはMSCの子会社SAS Shipping Agencies Servicesに、総額43億5200万レアル(7億6500万ドル)で株式を売却する。関係当局の認可を前提に、2025年後半の取引完了をめざす。
Wilson Sonsはブラジルの港湾オペレーター・海上物流事業者で、Tecon Rio Grande(リオグランデ・ドスル州)、Tecon Salvador(バイーア州)の2つのコンテナターミナル(CT)を運営するほか、タグボート80隻、オフショア支援船23隻、造船所2ヵ所などを保有している。
MSCは、Maerskとの合弁によりブラジルSantosでCTを運営しているほか、21年には同国の物流会社Log-In Logisticaを買収している。Wilson Sonsへの過半出資により、南米でのさらなる事業基盤の強化を図る。