国土交通省は10月31日、官民物流標準化懇談会の第6回モーダルシフト推進・標準化分科会で、モーダルシフト推進への追加対応として「新たなモーダルシフトに向けた対応方策(素案)」を公表した。
トラックドライバー不足や物流網の障害などに対応するため陸・海・空のあらゆる輸送モードを総動員し、新たなモーダルシフトを促すもの。
鉄道と内航海運へのモーダルシフトの取り組みのさらなる強化として、鉄道と内航海運の共通課題である、小口貨物の混載輸送やパレット化や大型コンテナ・シャーシ等の確保を支援する。
内航海運については、新船の投入や船舶の大型化、新規需要の創出に向けた取り組みに対する支援、内航フェリー・RORO船ターミナルの機能強化、海技人材の確保を進めるための海技士資格の取得ルートの多様化や制度の改善等を推進するとした。
このほか、ダブル連結トラックの導入促進や航空貨物輸送のさらなる利用など、多様な輸送モードを活用してモーダルシフトを推進し、2030年代前半までにダブル連結トラック、航空貨物輸送の輸送量・輸送分担率を倍増させることを視野に取り組みを進める。