関光汽船は、SHKライングループと連携して、中国や韓国から関東向けの輸入において、日本国内の輸送で下関→横須賀間の内航フェリーを活用した「関東向け輸入貨物フェリー混載輸送」を強化している。
同サービスは、中国・太倉港から蘇州下関フェリーや山東省エリアからのトランシップで下関港に入港した輸入貨物をトレーラーに積載し、新門司港から内航フェリーで横須賀港まで輸送したのち、横須賀から関東圏の納品先まで配送するもの。
同社は、下関港から関東圏へのモーダルシフトにより、トラックドライバーの長時間労働の改善につながるほか、同区間をトラック輸送した場合と比較してCO2排出量が約70%削減可能になるとした。また、リードタイムについてもトラック輸送と遜色なく、下関入港日から翌々日には関東圏へ配送が可能となる。
さらに関光汽船は同サービスのトレーラー輸送について、共通顧客を持つ商社間の共同輸送を開始した。輸送の効率化を目指し、納品先まで一括配送を行うことで、物流コスト抑制と環境負荷軽減を両立する。こうした取り組みによって、物流業界が直面する2024年問題の対応策のひとつとして、新たなモデルケースを確立するとしている。すでに関東向けの内航フェリー混載はアパレル関連を輸入する商社の利用が進んでおり、共同輸送を組み合わせることでさらなる物流効率化を図る。