日本海事センター・企画研究部がこのほど発表したContainer Trades Statisticsの統計に基づく「アジア〜欧州間の24年9月のコンテナ荷動き」は、アジア発・欧州向けが前年同月比0.3%減の141.5万TEUで19ヵ月ぶりのマイナスを記録した。ただ、微減となったものの荷動きは以前として高水準であるほか、速報値であるため今後、数値が変更となる可能性がある。9月までの累計は6.8%増の1339.2万TEUとなっている。
9月のアジア積みは、トップの中華地域積みが0.6%増、東南アジア積みが11.2%増とプラスを記録したが、北東アジア(日韓台、極東ロシア)積みが19%の大幅なマイナスとなった。
海事センターは、「前月まで2桁増であった中華地域積みの落ち込みと、北東アジア積みの大幅なマイナスが欧州向け全体の荷動き減少につながった」とした。
一方、欧州→アジアの9月復航は10.9%減の47.9万TEUで2ヵ月ぶりのマイナス。アジア側の揚げ地は中華地域揚げが17.3%減、東南アジアが7.9%減、北東アジアが0.5%増であった。
